平成25年3月に策定されたくまもと県南フードバレー構想は、県南地域に食品関連産業を集積させる「フードバレー」を形成させることによって地域活性化を目指し、6次産業化による高付加価値化や人材育成などの取組みを推進するものです。
令和7年度の協議会理事会において承認された、くまもと県南フードバレー構想「ステージ2」では、フードバレー構想に掲げる取組みの方向性「(1)6次産業化・農商工連携による地域内生産物等の高付加価値化、(2)地域内生産物等を活かす企業・研究開発機能等の集積、(3)アジアとの貿易拡大・首都圏等への販路拡大、(4)人材育成の強化・推進体制の構築」は維持しながら、この10年で蓄積された情報やノウハウなどの“経験知”を活かすとともに、新たな視点や取組みを追加し、地域をけん引する事業者がさらに成長し、地域経済の活性化につながるよう支援を行っていくこととしました。
具体的には、「県南の食文化を活かした商品開発」及び「食品関連企業の育成と誘致」の2つの重点方針に沿った取組みを行います。
「県南の食文化を活かした商品開発」では、県南産品コンテスト「くまもと県南フードグランプリ」による県南産品の認知度向上及び販路拡大、選ばれる商品づくりのための研修会開催、県南地域を巡るガストロノミーツアー等を行っていきます。
また、「食品関連企業の育成と誘致」を図るため、地域商社に蓄積された情報を活かし、さらなる成長が見込まれる、地域をけん引していくことが期待できる意欲ある事業者へ、経営発展に向けた支援を行います。
これらの取組みを行うことで、「稼げる農林畜水産業」を目指す人・モノ・企業が溢れ、活力ある県南地域を目指してまいります。
令和7年度の主な事業(抜粋)
くまもと県南フードグランプリ
県南の地域産品の認知度向上と販路の開拓により、県南地域の食関連産業の振興を図るため、くまもと県南フードバレー推進協議会会員の農産物や加工品等を対象としたコンクール「くまもと県南フードグランプリ」を実施します。
「首都圏バイヤーによる審査会(R6)」
「受賞事業者の表彰式(R6)」
選ばれる商品開発支援事業
「お土産品として選ばれる商品開発」を目的として、専門家によるセミナーを実施。「ブランディング」や「レシピ開発」等のテーマを設定し、テーマに沿ったセミナー開催により、知識向上を図ります。
「選ばれるお土産品セミナー(1)(R7)」
「選ばれるお土産品セミナー(2)(R7)」
県南地域を巡るガストロノミーツアー
インバウンドをターゲットとしたガストロノミーツアーを実施。少人数でのみ受け入れが可能なほ場での収穫体験や球磨焼酎等をはじめとする県産酒の酒蔵巡り、郷土料理の提供等、プレミアム感のあるツアーを実施します。
「ガストロノミーツアー〈八代〉(R6)」
「ガストロノミーツアー〈人吉球磨〉(R6)」
○事業者が行う先進性の高い取組みに要する施設整備への助成
地域の特性を生かして高い付加価値を創出し、実施事業者のみならず、地域内の事業者に対しても高い経済的波及効果を及ぼすことにより地域経済を牽引し、モデルケースとなりうる取組みを支援します。
「施設整備・機械導入事例(1)」
「施設整備・機械導入事例(2)」