多良木町をもっと元気に!
まち×ひと×アイデア
町の中心に球磨川が流れ、肥沃な土壌に恵まれている多良木町。総面積165㎢の約8割は山林で、残りは田畑という自然豊かな土地です。夏暑く、冬寒いという典型的な盆地気候も手伝って、米や野菜の栽培に適した環境が形成されています。その一方で、農業従事者の高齢化や過疎化といった地域の問題も抱えています。
「たらぎまちづくり推進機構」は、多良木町の魅力と資源を次世代につなぐために、まちとひと、アイデアを組み合わせた事業を展開する団体です。役場からの出向職員と民間スタッフで構成されており、「Challenge for Change」をモットーに活動しています。
地元野菜で作るドレッシングと
食味コンクール1位の特別栽培米
「たらぎまちづくり推進機構」の事業のひとつに、ドレッシング製造があります。「野菜で野菜を食べる」がコンセプトで、地域の野菜をふんだんに使用しているのが特徴です。容器1本の約4割を野菜が占め、オイルは必要最低限にとどめてあります。また、化学調味料や増粘剤、防腐剤などの添加物を使用していないので、子どもにも安心して食べさせることができます。ラインアップは「焼き玉葱」「人参」「ブロッコリー」「生姜」の4種類。どれも野菜特有の青臭さが全くなく、サラダドレッシングのほか、料理の下味や炒め調味料としても使えます。これらのドレッシングは、スタッフが地元農家より野菜を直接仕入れて、一次加工処理から製品にするまでのすべてを手作業で行っています。開校から126年の歴史を持ち、現在は休校中の宮ケ野小学校をリノベーションした工場で製造している点にも郷土愛を感じる商品です。
このほか、2017年からは地元の米農家団体「たらぎ田んぼのチカラ研究会」の会員とともに、「おいしい米づくりを極めよう」を合言葉にした米のブランド化にも取り組んでいます。品種は盆地の暑さにも強い「にこまる」で、減農薬・減化学肥料で栽培。山形県、埼玉県のお米作りのトップランナーより指導を受けながら、食味向上とブランド化に注力してきました。肥料には魚粉やミネラルを用いて、こまめに生育を観察して病害虫に注意を払うなど栽培管理を徹底。その結果、九州のお米食味コンクールでは2018年から3年連続で自治体部門優勝を果たすなど第三者からも高い評価を得る米の生産に成功しました。もちもちと弾力がある食感で、程よい甘み、さっぱりとした後味で、冷めてもおいしいのでお弁当にも最適です。
一般財団法人 たらぎまちづくり推進機構
住所 球磨郡多良木町多良木730-3
電話 0966-42-7007
https://taragi.net(外部リンク)